
新年あけましておめでとうございます。
組合員の皆さま、そして日頃から生活協同組合コープしがの活動を支えてくださる地域の皆さま、事業を支えてくださる関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
私たちの毎日のくらしは、物価の上昇やエネルギー問題、気候変動の影響など、先行きに不安を感じる出来事が少なくありません。そんな中で、安心して食卓を囲み、家族や地域の人と笑顔で過ごせる時間がどれほど大切なものかを、あらためて感じておられる方も多いのではないでしょうか。
2025年は、国連が定めた国際協同組合年であると同時に、戦後80年という大きな節目の年でした。戦争の記憶を直接知る世代が少なくなる今、平和であることが当たり前ではないという事実を、私たちは次の世代へしっかりと伝えていく責任があります。平和があってこそ、いのちが守られ、くらしが成り立ち、未来への希望を描くことができます。
生活協同組合は、戦後の厳しい時代、また高度経済成長期に起こった環境汚染・公害や有害物質の氾濫など、安心して暮らすことの難しさの中で、いのちとくらしを守るために、人と人が力を出し合い生まれました。コープしがも、その原点を大切にしながら、安全・安心な商品をお届けすること、環境に配慮した事業をすすめること、子どもから高齢者まで、誰もが地域で安心して暮らすことができる取り組みを続けてきました。これらはすべて、「いのちを大切にする」という想いにつながっています。
コープしがの事業や活動の中で、「コープがあって助かりました」「生協があるから安心です」といった声をいただくことがあります。その言葉一つひとつが、協同組合の役割の大切さを教えてくれます。私たちは、くらしの中の小さな安心を積み重ねることで、平和な社会を足元から支えていきたいと考えています。
2026年は、こうした思いを胸に、次世代へつなぐ取り組みをさらにすすめていきます。組合員・役職員・生産者が顔を合わせ、話し合い、語り合う中で、平和の大切さやいのちを思う心を共有し、くらしを協同の力でよりよくしていくことが、未来への確かな一歩になると信じています。一人ひとりの参加と行動が、地域の、滋賀のくらしを守り、次の世代へ希望を手渡す力になります。
コープしがは、これからも皆さまのくらしのそばで、平和といのち・くらしを大切にし、次世代へつながる協同組合であり続けます。本年が皆さまにとって、健やかで心あたたまる一年となりますことを願い、新年の挨拶といたします。本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
2026年元旦
生活協同組合コープしが
理事長 白石 一夫
