2018年10月13日(土)~10月14日(日) 組合員・役職員計30名で、震災による原発事故から7年を経過した福島の現状を見て学んできました。
行程については、コープふくしまと相談し、原発による避難地域の厳しい状況の視察だけで無く、収穫体験等を組み入れ、福島の良さや今の復興を実感してもらう内容としました。
この農園は福島第一原発から約80㎞離れており、福島市の中でも線量が低かった地域でしたが、果実の木を洗い、土地を5センチ削り除染したそう。震災当初は9割減で、収穫した果物は5kg箱200円で出荷していたこと、風評被害で今でも苦しんでいることなどの話がありました。
▲もぎたてのりんごは、今まで食べたことないほど最高に美味しかったです。
浪江町に設定されていた居住制限区域及び避難指示解除準備区域については、2017年3月31日に解除されて1年半がたちますが人影もなく、ゴーストタウンのような状態でした(帰還率は5%)。
▲浪江駅周辺の商店街
浪江駅から請戸地区へ移動、請戸地区は大津波で壊滅的な被害を受けました。街は跡形もなく、廃校となった請戸小学校の校舎などが残るのみです。海が近いのに高い防潮堤で何も見えない状況が印象的でした。
▲延々と続く高い堤防で海は見えません
双葉町から大熊町辺りの第1原発に近いところを走行中、線量計はバスの車内の中でも最高7~8μ㏜までの値を示しました。原発事故発生後、7年間何も変わっていない風景が続きました。
▲帰還困難区域の家の入り口にはバリケードが
夜ノ森の桜並木の下をバスで走行しました。道の右側は帰還困難地区で、左側は避難指示が解除され居住可能地域。道路一つを挟んで状況が全く違うことに、参加者は原発事故の厳しい実態を実感しました。この桜の苗木がコープしがに植樹されていることもあり、この場とのつながりも感じました。
▲夜ノ森の桜並木