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お知らせ

夜ノ森の桜植樹と震災を忘れない交流会を開催 報告

【2018.02.15 更新】

 東日本大震災から丸7年を迎える時期に「震災を忘れない交流会」を開催しました。今回は、福島県富岡町から「夜ノ森の桜」の苗木を寄贈いただくこととなり、コープふくしまの方の講演と植樹式を同日に開催しました。

◆日時  2018年2月10日(土) 10時00分~12時30分
◆場所  コープしが野洲本部
◆参加者  組合員17名、役職員24名、合計41名

夜ノ森の桜プロジェクトと桜の贈呈

 東日本大震災、原子力発電所事故により全町民の町外避難が続くなか、富岡町民や富岡町に関わる全ての方々の心の拠り所である「夜ノ森」の桜が、避難先で、また、富岡町に心を寄せてくださる方々の近くで、美しく咲き続けることができるようにと「夜ノ森」の桜の直系子孫を生産し、全国に広めていくプロジェクトです。このプロジェクトの桜を富岡町からコープしがに寄贈いただけることとなり、コープふくしまの根本執行役員から贈呈いただきました。贈呈に際し、根本執行役員から「この桜が、震災・原発事故の風化防止につながることを期待します」と発信いただきました。

▲「夜ノ森の桜」の寄贈をお受ける ▲「夜ノ森の桜プロジェクトのマーク

震災を忘れない交流会

【講演】原発事故による放射能汚染に向き合って
 コープふくしまの有松理事と根本執行役員から、福島県の復興のあゆみとして、福島県の震災直後の被害状況と、その後の復興に向けた取り組みとして、除染、健康調査、住環境の改善をすすめたことや、インフラ、産業、観光の再生、そして農業再生に取り組んでの現状の到達について説明いただきました。

 また、コープふくしまの取り組みとして、福島県の農産物を支える取り組み、放射線汚染に関する学習や、ガラスバッチによる外部被爆測定の他、実際の食事に含まれる放射性物質量の測定の話などがありました。放射能とは“ナニモノカ”学習会や、食事調査とホールボディカウンタ測定を組み合わせた理解力の向上の取り組みなど、原発事故直後から正しく学ぶことで組合員の不安に応え、組合員自らが向き合う力を身につける事につながったことを学びました。

夜ノ森の桜植樹式

 夜ノ森の桜プロジェクトで寄贈いただいた桜の苗木を、震災を忘れない交流会参加者とともにコープしが本部(野洲市)の敷地に植樹しました。東日本大震災を忘れず、被災地のみなさんに寄り添っていくシンボルとして大切に育てていきます。

参加組合員の声

・とても不安に感じているのは放射性物質だと思いますし、私自身も不安があります。原発に関しての説明はテレビで何度でも見ても理解できませんでした。「あまり身に関わりはないのか、よく分からないし取りあえず危険という意識」になっていました。正しい知識を噛みくだいて説明いただく事が一番大切と今回分かりました。

・私たちに何ができるのか、小さな事ですが真実を知ること、関心を持つこと、冷静に受け止め伝える事、被災地の商品を買うこと、被災地を訪問する事かなぁと思っています。

・昨年、福島を訪問させていただいて感じたことは、震災を忘れてはいけない、また、周りの方に伝えて行く事です。闇雲に放射能を怖がるのではなく、理性的に対応するが大事で、震災で苦しんでいるにも関わらず、風評被害で更なる苦しみを味わうことになっている。そんな状況は無知から来るもので事実というものから離れて判断されている。実際に現地に行き学んだ私たちが、事実をしっかり伝えることが大切だと思います。

・私のできること、1人でも多くの職員、組合員さんに震災のことを伝えます。そして、地域のつながりをつくるために、生協が橋渡し出来るよう、力を発揮していきたいと思います。

<2018年3月23日 夜ノ森の桜が咲きました>
 
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