2011年に発生した東日本大震災から、間もなく10年が経とうとしています。
コープしがでは、毎年「震災を忘れない交流会」を開催し、支援を行う中でご縁のあった被災地の方々と交流を重ねてきましたが、今年は、新型コロナウイルスの感染が治まらないことから、現地の方々とオンラインでつなぎ交流しました。
開催日:2021年2月27日(土)
参加人数:41名
[現地からご参加くださった方々]
南三陸町から 宮城県漁協志津川支所 かき部会元部会長 遠藤様
福島県から コープふくしま 副本部長 宍戸様
飯舘村出身 元松川第2仮設住宅管理人 佐藤様
震災支援の取り組みを経験されていない方には、改めてコープしがが取り組んできた事を知る機会なりました。また、被災地の今の様子・復興状況・くらしについて改めて学ぶとともに被災地とのつながりを実感する事ができました。
始めに、震災当時からコープしがが行ってきた支援活動の様子を動画で振り返りました。約10分に及ぶ動画では、当時のことを思い出し涙ぐむ参加者もおられました。
▲コープしが満嶋副理事長:「震災当時を知る職員や組合員理事は、年々減っていますが、その想いは今もなお継承しています。」
▲南三陸町から 宮城県漁協志津川支所 かき部会元部会長 遠藤様
「ガレキの撤去をしてくださるボランティアのみなさんを見て、自分は1人ではないんだと感じました。あの光景は、今も忘れられません。金曜の夜に滋賀を発ち、土日に南三陸で活動した後、月曜の朝滋賀へ戻るという強行スケジュールで作業してくださった牡蠣の筏を沈める土嚢は、今もこれからも南三陸の海に沈んでいます。」
▲コープふくしま 副本部長 宍戸様
「この10年を振り返ると、全国の生協のつながりに支えられた10年であった。様々な段階で生まれた困難を共に乗り越えてもらったと感じている。」
▲飯舘村出身 元松川第2仮設住宅管理人 佐藤様
「震災で、お金で買えない大切なものをたくさん失った。唯一得たものは、多くの人との出会いから”人としてどう生きるべきか”を学んだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
また、宮城県漁協 志津川支所 元かき部会長 行場様、切曾木仮設元住民 安部様、福島市保育士 信太先生、河内先生からは、ビデオメッセージが届きました。
▲宮城県漁協 志津川支所 元かき部会長 行場様
▲切曾木仮設元住民 安部様
▲コープしが白石理事長:「語り継ぐ」は、人でないとできない。私たちは、つながってこそ未来が開けるのだと思う。10年の節目に際し、また新たな一歩を踏み出したい。
被災地へのメッセージ
参加者の感想
・いつまでもつながっていることを実感しました。私の大切な思い出もあります。震災の中生き抜いてきた、被災地の皆様の言葉に感動しました。命・家族・ふるさとを大切にしていきます。
・業務とボランティアで複数回、宮城県に訪問させていただきました。最初の訪問は、コープ共済連企画の共済加入者訪問活動でした。震災後1カ月ということもあり、相つぐ余震におびえながら対応する組合員とお手続きをしていたことを思い出します。できることなら、思い出したくない場面の連続でしたが、忘れてはいけない、教訓にしないといけないということを改めて感じました。
・コロナ禍において、Zoomなどリモートを使って、交流会ができたことはとっても良かったと思います。便利な道具はたくさんありますが、やはり、そこに人がいて、心があってこその交流会なのだと思いました。10年という節目ですが、この先もずっと忘れず想いをつないでいきたいと思います。
★交流会の様子は、YouTubeで配信しています。
ぜひ、現地の方々の想いのこもったお話しやビデオメセージをご覧ください。