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お知らせ

≪食の安全ユーチューブライブ≫ 気になる食の不安情報、その正体 学習会報告 報告

【2021.07.09 更新】
≪食の安全ユーチューブライブ≫
気になる食の不安情報、その正体
~残留農薬から食品添加物まで~
学習会報告


「食べてはいけない食品添加物 ○○」「パンから発がん物質」など、インターネットや週刊誌には食の不安を煽る情報があふれています。科学ジャーナリストであり、この7月より食品安全委員会 委員の松永和紀さんに、「世の中にあふれる食の不安情報に、私たちはどう向き合えばいいのか」をテーマにお話をいただきました。


開催日時:2021年7月3日(土)13:00~15:00

講 師:科学ジャーナリスト/松永和紀さん


【内  容】

■講演「気になる食の不安情報、その正体」~残留農薬から食品添加物まで~

 

日本の基準は信用できるの?

食品添加物、農薬の使用基準や、食品に残っても問題ない量は国で決められている。その基準の安全性の検討や審査は世界各国で実施され、情報公開されている。どの国も他国が公表する安全性評価を把握し、自国の食品安全制度に役立てている。そして私たちの誰もが各国のそれら情報を知り、突き合わせて検討もできる。一国だけが間違った規制を行ったり、特定の企業や業界に配慮する基準を設けることはできなくなっているとのこと。

 

情報を正しく読み取るために

インターネットなどにあふれる情報は、情報の真偽や出典がはっきりしないものが多い。「科学的な正しさ」ではなく、「読みたい」と期待される情報であり、拡散し続けることで情報に偏りが生じやすい。


あふれる不安情報を、私たちが正しく読み解くために必要なことを挙げて、総合的な視点で考え、情報を判断していくことが大切だと教えていただいた。


・一つの情報から判断するのではなく、多様な情報から判断する
・「〇〇を食べれば・・・」というような単純な情報は排除する
・「危険」「効く」など極端な情報には警戒する
・問題にされている「量」に注目する
・問題にされている事象が発生する条件、特に人に当てはまるのかを考える など


■座談会「あなたが感じている食の不安」

 
 

参加者:写真左から、大阪いずみ市民生協 副理事長 松本陽子さん、松永和紀さん、コープしが 副理事長 濵田弥生さん、京都生協 副理事長 洞井加奈子さん、ならコープ 常任理事 稲野玲子さん


□どの生協も組合員に広報誌やホームページなどで、食の安全の情報発信を行っているが、その情報がなかなか伝わらない。それは、人の心理に関係することだという。つまり「安全」という情報は、「気にしなくても問題がない」と無意識に判断されるため、伝わりにくく、スルーされる。一方、食べてはいけない等の「危険」という情報は、「知っておかなければ」「気を付けよう」とインプットされる。私たちは無意識のうちに情報を取捨選択し、そこで安全の情報は切り捨てられやすいのだという。


□かつて子育て中に子供に何を食べさせたら良いのか不安や悩む時期があったことが紹介された。その時に生協を利用し、生協を通じて学び、教えてもらったことで不安がなくなり、心が軽くなった。


□食の安全情報は様々で、内容が非常に難しい。生協ならばそれらをみんなで学び、知ることができる。困った時は生協に聞く、生協のフル活用をしてほしい。生協はこれからも食の安全に関わる情報を収集し発信していくので、その情報を手に取って見てほしい。そして困った時は生協を頼っていただきたい。


視聴者(組合員)の感想

本日のお話を傾聴して今日の話しが正しいとか全てであるとは思わないが、 色々な考え方を学び、自分で考え判断する事が大切かと思いました。 片方の話しのみで、あれは良いとか悪いとか短絡的に考えるのではなく、 色々なお話や考えなどを学ぶ中で理想と現実のバランスをとりながら 生活していくことが良いのではと感じました。 農薬はダメなものだ!との価値観から本日のお話を傾聴した事により、 考え方が変わりました。まだまだ色々な事を学んでみたいと 学習会に参加する度に好奇心がわいてきます。 色々学習会よろしくお願い致します。 生協の組合員の方は安全意識がとても高いので学習会においてもその内容は バランスがとれる事、混乱しない程度にメリット、デメリット 両方を伝え発信していただけたら幸いです。


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