ボックスタイプなので片手で取りやすく、吸収力も抜群。再生紙を100%使った、約30年人気のロングセラー商品です。
野菜や魚の水分をふき取る、揚げ物の油を切る、落としぶたにする、汚れをサッと拭く、湿らせて薬味を包み、保存する、器を守りながら収納する―。ティッシュよりも丈夫で衛生的なキッチンペーパーは、キッチンで大活躍するアイテムのひとつ。コープしがでも、定番の商品として欠かせない存在になっているのが、「牛乳パックキッチンタオル」です。
製造するのは、静岡県富士市に本社工場を構える丸富製紙株式会社。1955年に富士山のふもとに創業して以来、家庭紙製造業として時代や利用者の声に寄り添って前進し、今では国内トップメーカーとして、環境保護にも力を入れた商品を生み出しています。
「丸富製紙では『製品を通じてお客様にハッピーなひとときをお届けし、同時に日々の生産活動において環境保護と持続的な成長を図るため、環境負荷の低い製品づくりを目指す』ことをミッションに掲げています。」と話すのは、丸富製紙(株)大阪営業部本部長の寺岡謙将さん。
「牛乳パックキッチンタオル」は、そうした想いと組合員の「再生紙のキッチンペーパーが欲しい」という声から生まれました。ちなみに、「牛乳パックキッチンタオル」は一般的にキッチンペーパーと呼ばれる製品と同じ紙質で、ティッシュ感覚で使えるボックスタイプ。原料には、紙パルプ(製紙原料となる繊維)とほぼ同様の良質繊維である、産業古紙の牛乳パック類、紙コップ類を100%原料として利用しています。
「牛乳パック類は、牛乳が漏れないようにラミネート加工がされており、開発当時は再生紙の原料として処理が非常に難しい原料でした。ですが、紙パック類は各家庭から日常的に出るゴミです。産業古紙も、製紙工場での工程で発生する紙の端材や製品にならなかった紙=廃材です。それらを捨てずにリサイクルすることで、ゴミや二酸化炭素を減らし、木材資源を有効活用することに貢献できます。組合員のみなさんの声に応えたいという想いもあり、開発を進めました」。
試行錯誤を重ねながら、最終的にはラミネートをはがし、原料となる繊維だけを取り出すことに成功。1994年の発売以降は「紙質もよく、丈夫」「吸収力があって使いやすい」と好評で、今ではコープしがの歴史と同じ時を経て、ロングセラー商品となりました。
丸富製紙では、ほかにも「めっちゃ巻いてる」シリーズや「コアノンロール(細穴)」を製造しています。愛用されているご家庭も多いのではないでしょうか? これらの製品に共通しているのは、SDGsが掲げる「人と自然が共存できる世界」を目指していること。共存共栄の経営理念のもと、芯なしトイレットペーパーの開発や、業界初となった牛乳パック類の再資源化、無漂白で薬品を最小限に抑えた商品開発などを実現し、環境保護に貢献しています。
「製品だけでなく、工場内での製造工程でも環境に配慮し、環境マネジメントシステムに関する国際規格群であるISO14000を、業界では初めて取得しています。
例えば、工場で発生するすべてのペーパースラッジ(製紙排水から発生する廃棄物)は、製鉄所で使用する『フォーミング剤
』の原料として出荷、牛乳パック類から出る廃ポリエチレンは焼却後、その排熱を蒸気にして紙を乾燥させるために利用しています。このように、製造工程で発生する廃棄物やエネルギーも再利用しているんですよ。品質やお手頃価格を目指すことはもちろん、廃棄物から熱エネルギーを回収する『サーマルリサイクル』で、地球温暖化などの環境負荷の軽減も大切なことですね」。
さまざまな課題を地球規模の大きな視野でとらえて製造に取り組み、消費者の目線で開発する、丸富製紙の「牛乳パックキッチンタオル」をぜひお試しください。
コープしが様の設立とほぼ同じ頃に「牛乳パックキッチンタオル」が誕生しました。
この30年間で、社会環境の変化とともに、組合員のみなさまのライフスタイルにも変化が見られ、お届けさせてもらう商品も変化して参りました。また、原料事情も大きく変化を見せており、ペーパーレス化に伴う古紙原料不足に対応すべく「めっちゃ巻いてるパルプロール」をはじめとする「環境配慮パルプ商品」もたくさんの組合員様にご利用いただいております。
今後も「環境配慮商品」・「SDGs」というキーワードを大切に、より組合員様に喜ばれる商品を開発し、お届けできるよう努力して参ります。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
以前から、100%パルプを使用した商品の使い捨てには抵抗があり、子どもの口周りの汚れを拭き取る時もガーゼを使っていました。牛乳パックもリサイクルに出しているけれど、再利用された商品を利用しなければリサイクルの輪は回らないと思い、牛乳パックの再生商品を探しながら商品案内書を見ています。だから、「牛乳パックキッチンタオル」を見つけて以来、ずっと利用しています。
いざ使ってみると、丈夫でポップアップ式なので使いやすい! 野菜の水けを取ったり、チルド食品をレンジで温める時に水で湿らせて敷いたりして使っています。使った後は、周りの汚れを拭いてからごみ箱へ。水で湿らせたキッチンタオルで生のじゃがいもをくるんでからラップで包みレンジでチンすると、とてもおいしく柔らかくなるので、ぜひお試しを。
紙芯なし/長さ200m(通常の約3.3倍)/ワンタッチホルダーにそのままOK/スマイルグリーンプロジェクト対象商品