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季節のめぐみをただきます! たべるたいせつ 季節のめぐみをただきます! たべるたいせつ

日本が誇る味覚、うま味 日本が誇る味覚、うま味
長岡由里子さん長岡由里子さん

行政や地域で、フリーの栄養士として健康や食育などに携わる。車で全国一人旅しながら食べ歩くのが趣味の行動派。

和食の味の基本、「だし」。西洋・中華料理はブイヨンや白湯などのように、肉や魚介類そのものを煮込んでだしを取り、うま味の強い料理中心に使われますが、和食では魚介や野菜などを水やお湯でゆっくり抽出し、豊かな風味とうま味を持つ、まろやかなだしに仕上げます。

その主成分にはグルタミン酸(昆布)・イノシン酸(かつお節)・グアニル酸(干ししいたけ)などがあり、それらが合わさると相乗効果でさらにうま味が増加。この「うま味」は、甘味・塩味・苦味・酸味にプラスされた日本が世界に誇る第5の味覚です。味覚が発達する幼児期にしっかり覚えておくと、その後濃い味に出会っても、だしの味が基本となり、味の暴走を防いでくれます。さらに、うま味が減塩対策や、のちの生活習慣病予防にもつながります。

とはいえ、だしを取るのは手間なので、鍋を使わず水で取る、簡単・便利なお手軽おだしを3種ご紹介します!

簡単・便利なお手軽おだし 3種簡単・便利なお手軽おだし 3種
イメージ写真
みそ汁、麺類など何にでも合う万能だし

材料:水500ml、10cm長さの昆布とかつお節パック2袋

具沢山みそ汁、うどんつゆ、煮物などしっかりした味に

材料:水500ml、10㎝長さの昆布と煮干し5~6匹(頭とお腹は取り除く)

炊き込みご飯、切り干し大根煮、鶏肉の煮物

材料:水500ml、干ししいたけ4枚(干ししいたけは少し長めに抽出)


作り方

ふた付き容器に材料を入れ、冷蔵庫でひと晩おくだけ。色が出て抽出できたら、材料を取り出す(冷蔵庫で3~4日保存可)。


ワンポイント

3種をブレンドして好みの風味を楽しむのもいいですね。汁物や煮物のほかにも、醤油と半々に混ぜて割り醤油にすると減塩にもなります。

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