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未来へつなごう。「みんなごと」座談会

座談会集合写真座談会集合写真

【前列左から】古川由美さん(組合員)、吉澤華織さん(商品事業フロア)
【後列左から】山岡忠樹さん(株式会社西洋軒代表)、川中順一さん(コープしが関連会社滋賀有機ネットワーク)、白石一夫さん(コープしが理事長)、北口正大さん(南草津センターサブリーダー)

コープしがは、おかげさまで30周年を迎えました。
そこで、組合員、生産者、そしてコープしが職員の6名の方々に、それぞれ印象深い思い出や感じていること、これからの未来に向けた想いを語り合っていただきました。

人との繋がりが、生協の魅力

白石 入協したての頃、配達先で「この商品は私が作ったのよ」と組合員さんに言われる事がありました。開発委員として、工場見学や試作を繰り返して完成した商品ということです。関わった分、想いを込めているから伝えたくなるんですね。私たちは商品をただ届けるのではなく、生産者さんや組合員さんの想いを乗せてお届けしているんだと、誇らしく感じたのを覚えています。

古川 私は組合員歴7年ですが、母が加入していたので、小さい頃から商品には馴染みがありました。今は6歳と4歳の子どもたちが「魚はコープさんじゃないとイヤ」と言うくらい暮らしに生協があります。

吉澤 私は学生の頃に大学生協の活動やコープしがの平和活動に参加して、生協は幅広い世代と関わることができ、人の役に立つ機会が多いと思い、入協しました。

北口 入協5年目ですが、やっぱり私の親も組合員。ほぼ生協の食べもので体ができています(笑)。日々食べた商品の感想や、おいしい食べ方などをメモして組合員さんにおすすめして、実際に注文してくださると、やっててよかった、繋がっているな~と嬉しくなります。

古川 ママ友さんとも生協のおすすめを情報交換しますよ。「生協のあの商品だったら子どもが食べてくれたよ」とか。また私が携わっているコープ倶楽部は子育て世代の方や、「石けん運動してたんやで」と興味深い話をしてくれるベテラン組合員さんなど多世代の組合員さんがおしゃべりを楽しむことができ、面白い仕組みだと思います。

白石 「組合員同士」という安心感が生まれるのも生協の魅力なんじゃないかな。

吉澤 私たちは、そういった声をどう活かしていくかが大切だなと感じています。

山岡 そうですね。やはり生産者が、消費者である組合員から直接声を聞けるのは生協ならではですね。大山乳業さんの生協牛乳を使った食パンの商品開発では、味はもちろん、厚みも1ミリ単位でご意見いただきました。組合員さんもこちらも真剣に考えた商品は、発売1週間で想定を上回る1万パックも注文をいただきました。

川中 組合員さんの声に応える形でコープしがの地産地消という想いを我々が担い、利用という形で支えていただいている。農家と一緒に歩み、農家と共に考えるという、まさに「みんなごと」のスタンスだなと思いますね。


コープしがを未来へ繋ぐために

山岡 地産地消といえば、滋賀県の給食センターで廃棄される食材を、県内で加工して廃棄物を限りなくゼロにしたいという想いがあります。

白石 第一次産業を守るためにも必要ですが、滋賀県内には食品の加工場がまだほとんどないんですよね。コープしがでは、実験的に県内農産物を加工する仕組み作りにチャレンジしているところです。

吉澤 日々、組合員同士の繋がりの大切さを実感しています。今後コープしがというフィールドを通して、もっと色んな人が繋がり、さらに発信力を強めていければいいと思います。

古川 私は、母から繋がる生協の関わりを子どもにも繋げ、子どもには、知識をつけて自分の力で納得して食べるものを選べる人になってほしいですね。生協には、ひとつの野菜をとっても、幅広く選択肢があり、その違いを理解して選ぶ知識を提供してくださる機会もありますから。

白石 10年、20年先を考えると、「食べる側」も社会に向けて声を上げ、生産者と共に生きるという感覚がすごく大事だと思います。そのためにもコープしが、生産者、組合員それぞれの繋がりを大切に、強いものにしていきたいですね。

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