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お知らせ

「2015年震災を忘れないスタディツアー in ふくしま」を実施しました 報告

【2015.11.05 更新】

 東日本大震災の被災地の現状を、自らの目で見て、現地の方と交流し、知り学ぶために実施しました。そして、滋賀県に帰って被災地の現状と、私たちができることについて、1人でも多くの方に伝えることとします。

■開催日  2015年10月31日(土)~11月1日(日)

■参加者  組合員とご家族 28名、役職員 7名、合計 35名

スタディツアーの行程

日程 行  程
10月31日
(土)

京都駅・米原駅→東京→福島駅

①福島市民会館 福島市子育て支援課との交流

②さんどパーク視察

③福島市春日保育所で木コテ贈呈式

④観光物産館でのお買い物

⑤コープふくしまの取り組み報告と交流

⑥夕食交流会
11月1日
(日)

①被災地めぐり

・飯舘村車中より視察

・富岡町視察(下車して)

郡山駅→東京→米原駅・京都駅

<1日目の主な内容>

福島市子育て支援課との交流、さんどパーク見学

 子育て支援係の信太氏より原発事故後、1年以上も子どもたちが外で遊べず、自然に触れる事が出来ない事で、心や身体に与えた影響、保育士として保護者の不安などに対し、少しでも安心できるよう対応されてきた様子や、震災後4年が経過し、少しずつ変わって生きている現状についてお話し頂きました。

 さんどパークは、原発事故による放射能の影響で外でのびのびと遊ぶことができない子どもたちのために福島市が震災後、福島市市民会館1階の講堂を改造し開設した無料の屋内遊び場。

 ▲福島市子育て支援課との交流  ▲「さんどパーク」の見学

木コテ贈呈式(福島市春日保育所にて)

 コープしがでは、2014年から2015年度にかけ、福島市の要望に応え、子ども達の野外遊びを充実させる「砂場で遊ぶ木の道具 木コテ」を、福島市内の保育所46カ所に贈る取り組みを行っています。今回の訪問を機会に、子どもたちに直接「木コテ」を手渡しする贈呈式を行ないました。

▲木こての贈呈  ▲園児とツアー参加者の記念写真

<2日目の主な内容>被災地をバスの中から視察

飯館村~南相馬道中

 道中、至る所にフレコンバック(除染作業で出た放射性廃棄物を詰めた黒い袋)が野積みされていました。常磐道には、放射線計が設置されており、第一原発に近づくにつれ放射線量は上がり、最も高い地点では4.7μ㏜/hと上昇しました。

富岡町と富岡駅周辺

 震災直後の様子をそのまま残す富岡駅周辺を、バスを降り視察。富岡駅周辺は、居住制限区域で、人の居ないゴーストタウン、津波で流された駅舎、転がって放置された自動車、津波で壊れた家屋が当時のままでした。

▲第2原発を臨む ▲津波で流された駅舎跡 ▲崩れたままの店舗

いわき市で昼食

 東日本大震災で津波の被害を受けた「太平洋健康センター いわき蟹洗温泉」にて昼食。2013年7月に、約2年4カ月ぶりに営業を再開した施設です。食事の後、従業員の方から当時の様子を聞き、営業再開向けたご苦労を感じました。
 昼食後、郡山駅に向かい2日間のツアーを終了しました。

参加者の感想

中高生の感想

・子どもたちの現状などしれて、多く学べるものがたくさんありました。もし、自分がここに住んでいたら、外で遊べなくて苦しんでいる子どもになっていたら・・・。と考えると、やっぱり私たち若い世代が、大きく受け止め、次の世代へ繋いでいくことが大切だなと思いました。

・黒く大きな袋が民家のすぐ隣にあった事が1番心に残りました。自分の家のすぐそばに危険なものがある。考えただけで恐ろしく、怖くなりました。原発という大きな課題が福島にはありますが、あきらめず、一歩一歩復興に近づけばいいなと思います。

・滋賀県と福島県という遠い距離ですけど、ずっと応援しています。復興しても、みなさんの心の傷が癒えることはないと思いますが。1日でも早く幸せな毎日がおとずれますように・・・。

・震災を忘れちゃダメだということを、いろんな人に伝えていきたいと思いました。

・「福島産の食べ物」っていうことだけで敬遠されるのはおかしいと思った。皆が福島のことをもっと知っていけば、福島の野菜も安全だってわかるのにと思った。

・あの日に震災が起こったことは知っている。大きな被害が出たことも知っている。いまだに爪痕が残っているのも知っている。けれど、今はどんな状況なのか、どれだけの地域が復興したのかとかは全然知らない。私のところは被害がないから、日本は正常に動いているから、だから知らなくても理解しなくてもいい・・・のかな?と思っていました。でも、今回のツアーで疑問の一部を自分の目で直接見て理解しました。子どもの視点からいうと、日本政府はもっと復興に力を入れないの?今解決するべき課題がこっちにあるのではと思いました。

大人の感想

・もし自分が被災したら、すぐにその土地を離れ避難するだろうって思ってきたのですが、それでも、そこにとどまるのは、行くところがないからではなく、自分を犠牲にしても、ふるさとや他人を思う心で、そこに住んでおられる事がわかりました。

・復興に向け、私たちが出来ることは、福島の現状を伝えること、福島の物産の購入や観光、そして原発も問題にきちんと向き合うことです。今すぐには出来ませんが、ずっと考えていきたいと思います。

・「福島は津波の被害が少なかった」とどこかの報道で読みましたが、それでもこの威力だった、それを復興させる自由さえ福島には与えられなかった、という事実を知りました。

・「百聞は一見に如かず」が胸に迫ってきた被災地めぐりの旅でした。実際に目にしてきた風景、出会った人々、うかがったお話はノンフィクションの衝撃でした。人っ子一人見当たらず、生活が営まれている気配がない風景が続く中で、放射能汚染のために日常生活を奪われた人々の無念さを偲びました。

・放射能を「理性的怖がる」という言葉の通り、固定観念とかイメージに流されず、理性的考える事が大切だと思います。復興に向け私たちが出来ることは、福島のものを買うこと、福島に旅行すること、何より一番大事なのは、福島の現実を知る事です。

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