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つくる人、たべる人
CO・OP 野菜たっぷり和風ドレッシング

CO・OP 野菜たっぷり和風ドレッシング

 生玉ねぎと生醤油をベースにした『CO・OP 野菜たっぷり和風ドレッシング』
このドレッシングのおいしさがきっかけで、生協に加入しました! という話を聞いたことがあります。

“つくる人”はお醤油屋さん

 作っているのは、水がきれいな醸造の町、大分県臼杵市に本社のあるフンドーキン醤油株式会社。ドレッシングのほか、醤油や味噌を製造されています。文久元年(1861年)創業の、歴史ある企業です。一風変わった社名「フンドーキン」は、醤油や味噌を量るときに使用した分銅(ふんどう)と、創業者「小手川金次郎」の“金”を合わせたもの。分銅は裏表がなく、左右対称であることから、製品の確かさや企業の正直さを意味しているそうです。

 生協とフンドーキン醤油(株)の出会いは昭和28年頃。臼杵市の生協(現コープおおいた)と“地元の醤油・味噌の生産者”というつながりから取引がはじまりました。昭和30年代、生協の運営が厳しくなったときに当時のフンドーキン社長、小手川金次郎は、取引先債権者に『皆で生協を守ろう』と呼びかけをされたそうです。その働きかけのおかげもあり、危機を食い止めることができたそうです。その経緯もあってか、九州エリアでのコープブランド立ち上げ時期にフンドーキンで醤油や味噌がコープ商品として開発され、今日に至っています。

誕生のきっかけ

豊かな自然にかこまれたドレッシング工場。赤いロゴマークが目を引きます

 開発のきっかけは組合員の声から。「とてもおいしいドレッシングがあるからコープ商品にして欲しい」という声がきっかけで開発がはじまりました。醤油製造会社だからこその他でできないドレッシングを! ということで作られたこだわりの「CO・OP 野菜たっぷり和風ドレッシング」。今でこそ醤油ベースのドレッシングは一般的ですが、当時は他にありませんでした。組合員と一緒に、何度も試作、試食、試行錯誤しながら今の味ができあがったそうです。最初は九州地区限定でしたが、「とてもおいしい!」との評判と利用に後押しされ、全国に広がりました。

厳選した生野菜がたっぷり!

八百屋さんに並ぶようなツヤのある大きな玉ねぎ。「加工用のきずものではなく、一般に流通している玉ねぎです。生で使用するので質の良いものを選んでいます」と首藤さん。

 CO・OP 野菜たっぷり和風ドレッシングには、玉ねぎ、にんにく、しいたけ、しょうが、赤ピーマンが入っています。赤ピーマンはアメリカ産ですが、あとは全て国産です。しいたけは風味が出やすい干ししいたけを使用。にんにくも臭いの強くない風味の良い品種を厳選して使用されています。ドレッシング全体の約16パーセントを占めているのが玉ねぎ。500mlボトル1本に中型の玉ねぎが半分くらい入っていることになります。

 産地は北海道と九州で、季節によって使い分け、1年中新鮮な玉ねぎで作られています。産地の切り替え時期には、使用予定の玉ねぎのサンプルを取り寄せ、味に差がないかを確認します。味が大きく変わらないよう、一気に切り替えるのではなく、北の産地と南の産地の玉ねぎをブレンドしながら切り替えるという徹底ぶりです。

 洗浄に使う水も、木の樽に寝かせ、まろやかにした水を使用されています。「工場を建てる土地は水質の良さを優先して選びました」と言われるほどのこだわりです。製造工程では、各所に人が関わっています。玉ねぎもにんにくも、人の手で皮をむいています。洗浄し、四つ切にするのも機械ではありません。「玉ねぎとにんにくは外見がきれいにみえても中が痛んでいることがまれにあります。人の目で確認しながら作っています」とのこと。

左手に玉ねぎ、右手に包丁とエアーガン。早い人で1分間に20個の玉ねぎの皮むきをされるそう。まさに職人技!

 玉ねぎとにんにくは風味を活かせる“生”にこだわっています。みじん切りにした後、酸度が高いお酢で漬け込むことにより、加熱せずに殺菌することが可能になりました。醸造業ならではの工夫です。プラスチックの容器に入ったドレッシングですが、家庭料理のような、愛情感じる手作りのぬくもりを感じました。

味の決め手は生醤油

 生醤油とは、醤油のもとであるもろみを搾っただけの加熱処理をしていない醤油のことをいいます。加熱のかわりに微生物を通さないフィルターでろ過処理をします。そのため、豊かな香りや旨み、コクが生きています。醤油を扱うフンドーキンならではのこだわりの醤油です。

 原材料もとってもシンプル。アミノ酸などの化学調味料や甘味料は使わず、増粘剤や乳化剤なども使いません。そのため、過去「油分が混ざりにくい」という声がでたこともありますが、味とこだわりはそのままに、容器の改善で対応し、今のとんがりキャップのタイプになりました。


《油だけ出ない様に振る、振り方のコツ》

ポイントは、最初に1回逆さにして戻したら、ラベルの部分を持ち、上下ではなく左右に揺らすように混ぜます。5回くらいでしっかり混ざります。ぜひ試してみてください。フタが閉まっているかの確認もお忘れなく!

つくる人からメッセージ

フンドーキン醤油(株)の首藤 哲也さん

 組合員さんの声で「野菜嫌いの子どもさんがこのドレッシングをかけたら、食べることができた」と聞くことが、とても嬉しいです。まだまだ野菜がおいしい季節! 『CO・OP 野菜たっぷり和風ドレッシング』でたくさん食べてくださいね。サラダ以外にも、から揚げやハンバーグ、炒め物の味付けにも使えます。

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