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たべる・たいせつ
防災食について

9月1日は防災の日。今年もすでに各地で豪雨の被害が相次いでいますが、防災の備え…特に食の準備は大丈夫ですか?

最近は「ローリングストック」と言って、普段の食事の中で「準備」し「使い」そして「買い足す」ことで防災食に慣れておき、期限切れを防いで食品ロスを無くすという工夫がされています。ストック量は、水は1人3ℓ×3日、食材は1人3食×3日で、家庭にある野菜や食品と合わせて約1週間分×人数分が目安になります。

ポイントはエネルギー補給ができるもののほかに、不足しがちなたんぱく質やビタミン類・食物繊維の補給ができるものも準備することです。常温保存で簡単に使えるおすすめは、レトルト食品・魚肉ソーセージ・シリアルやビスケット・大豆水煮や炒り豆やようかんなどの豆製品(たんぱく質源になる)、乾物類(切干大根やわかめ等は水で戻すだけで食べられ、野菜の代わりにもなる)、そうめんやサラダパスタ(麺が細いので短時間で火が通り別茹でせず汁にそのまま入れて使える)、ホットケーキミックス粉(おやつにも軽食にもパンの代わりにも)、じゃがいも・サツマイモなどイモ類(長期保存に向きビタミン類も多い)、インスタントスープや味噌(調味料代わりになり雑炊や麺類にも利用できる)、などがあげられます。

また、災害の緊張をほぐすためにティーバッグのお茶やスティックコーヒー、菓子類も一緒に用意すると良いでしょう。調理時は食中毒・コロナ感染防止のために素手で触らないようにし、ラップ・アルミホイル・ポリ袋・キッチンばさみ等の調理道具代わりになるものや、カセットコンロを用意すると便利です。

文:地域活動栄養士 長岡 由里子さん

具だくさんトマトスープ
ご飯代わりにもなり、たんぱく質や野菜もしっかり摂れます。
料理写真

調理時間 10 分/エネルギー 205 kcal/塩分 2.5 g
※エネルギー、塩分は1人前の値です

材料(2人分)

無塩トマトジュース…400㎖
そうめん     …1束(50g)
ツナ缶(水煮)  …小1缶(80g)
コーン缶(水煮) …50g
大豆(水煮またはドライ)…50g
コショウ     …少々

作り方

  1. 鍋にトマトジュースを入れ、そうめん以外の水けを切った食材を入れて火にかける。煮立ってきたら、そうめんを2~3つ折りにしてそのまま(1)の鍋に入れる。
  2. 1~2分でそうめんがやわらかくなったら、こしょうで味を調えて出来上がり。

アドバイス

そうめんに塩味がついているので調味料は不要ですが、サラダパスタ等を使う場合には塩少々を足しましょう。
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