本文へ

たべる・たいせつ
災害時に役立つ「サバ飯」にチャレンジ!

 「サバ飯」と言っても、今回ご紹介したいのは、今流行の「サバ缶」ではなく「サバイバル飯」のこと。大地震や異常気象など、私たちの身の回りでは、さまざまな災害がいつ起こるか分かりません。「備えあれば憂いなし」とはいえ、普段食べ慣れていないものは食べにくいので、できるだけ身近な食材を利用したり、手間のかからない調理法で出来るものを準備しましょう。

 特に水の使用が制限されるため、食中毒には充分気を付けるよう「空中調理(キッチンバサミで切る、ピーラーで薄く切るなど)」と、「ポリ袋調理(手袋・ボウル・食器・湯煎用鍋の代りにポリ袋を使う)」で工夫を。例えば、切り干し大根をポリ袋で水戻しし、そこへ乾燥ワカメを入れて戻ったら水を捨てます。キッチンばさみで戻したものを短く切り、水けを切ったコーン缶とツナ缶を追加し、少量のしょう油・酢・ごま油を入れて、そのまま袋でもみ込めば、ビタミンミネラルたっぷりのサラダに。

 サバみそ煮缶にひじきと大豆のドライパック缶と少量のマヨネーズを入れて和えれば、普段でもおいしい〝サバ缶〟の〝サバ飯〟ができます。

A 主食

①おにぎり
②菓子パン
③総菜パン
④おかゆ

B 主菜

⑤レトルトカレー
⑥ツナ缶
⑦サンマかば焼き缶

C 副菜

⑧レトルトみそ汁
⑨筑前煮缶
⑩コーン缶

 また災害時の献立は、上記の備蓄品なら、1回目 ① ⑤ ⑧、2回目 ② ⑦、3回目 ① ⑥ ⑨ など、ABCでバランスが取れるよう組み合わせましょう


 病者用の食事の支給は難しいので、自分で症状に合わせて用意しておく必要がありますが、一般用に支給されたものでも、例えば高血圧ならおにぎりから梅干しや塩昆布を抜けば減塩に、糖尿病なら急激に血糖値が上がらないようにゆっくり時間をかけて食べることで調整できます。特別な食事と考えずに普段の食事の延長上で乗り越えられるよう工夫しましょう。

ページトップへ