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たべる・たいせつ
和食の基本「一汁三菜」でバランスよく

 「和食」の基本となるのは、1種類の汁ものと3種類の料理からなる「一汁三菜」の組み合わせ。通常この三菜は、なます・煮物・焼き物を指しますが、日常の家庭料理では、料理の種類にかかわらず用いられます。主食の米を中心とした【一汁】だしのうま味・みそ(発酵食品)を用いたもの、【三菜】主菜1品(魚や肉などのたんぱく質)、副菜2品①五目豆や筑前煮など ②おひたしやなます、香の物などの小鉢など、野菜中心が基本の献立になります。

 食材は、旬の野菜や魚介類・発酵調味料などで、特に「大豆製品」(みそ・しょう油・豆腐・お揚げ・納豆・煮豆など)を多く使います。野菜をたっぷり使い「うま味」を活かすことで減塩でき、動物性脂肪が少なく、植物性と動物性たんぱく質のバランスのよい組み合わせは、生活習慣病予防や肥満防止にも。また、料理に合わせた器や、季節感ある薬味(みょうが・山椒・柚子など)、つまやけんなどの添え物など、自然の恵みをおいしくいただく工夫で、味覚+嗅覚+視覚を通して「心の栄養」にもつながります。

 この基本を踏まえていれば、親子丼のようなワンプレート料理の場合でも、「ご飯」「卵と鶏肉」「玉ねぎ・青ねぎ・きのこ類」が入っているので、具たくさんみそ汁を添えればOK。皿数にとらわれず、栄養バランスを意識できます。「いただきます・ごちそうさまでした」のあいさつも含め、「和食」のよさを共有していきたいですね。

地域活動栄養士 長岡由里子さん

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