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たべる・たいせつ
おいしいご飯の炊き方

 味覚の秋を迎えていますが、炊きたてご飯のおいしさは格別ですね。性能のよい炊飯器もどんどん登場していますが、実は、炊き方によってお米の味は大きくかわって来るんです。

ポイント①「お米の研ぎ方」

 米を計る時は表面をならして、すりきりできっちり計りましょう。米を計るカップは1カップが1合(180㎖・150g)。ボウルの米に一気に水を加え、手早く1~2回かき混ぜ水を捨てます。最初の1回目は「素早く」がポイント。乾いた米が一気に水を吸収するので、ヌカやゴミなどを含んだ水を吸収しないようにするためです。次に5本指を使って10回ほど優しくかき混ぜるように回しながら研ぎます。あとは水を3~4回入れ替えてすすぎます。精米技術の向上でヌカの付着は少ないので、米をこすったり、水が透明になるまで研ぐ必要はありません。炊飯器の釜に米を移して目盛りまで水を加え、最低でも夏なら30分、水温の低い冬では1~2時間ほど水に浸します。

ポイント②「炊飯前に米2合につき氷3個を入れる」

 こうすると、ゆっくり熱が加わり米の甘味が増します(氷分の水は少し減らす)。

ポイント③「炊き上がったらできるだけすぐにほぐす」

 余分な蒸気を飛ばし、空気を入れることで食感がよくなります。しゃもじを垂直に入れ十文字に切り、釜底から持ち上げるように上下を返し、ご飯粒をつぶさないようふんわり混ぜます。この時、炊飯器のふたについた水滴がご飯の上に落ちないよう、ふきんでふき取りましょう。

 保温する時は、釜の側面の熱でご飯が乾燥しないよう、釜の中央に寄せて。残ったご飯は炊飯器で長時間保温せず、すぐに1食分ずつ平らにしてラップで包み、冷凍保存を(解凍は電子レンジで約2分)。

 ご飯を茶碗に入れることを「ご飯をよそう」と言います。漢字では「装う」。ふんわり米が立つように盛り付け、おいしい秋の味覚と一緒に楽しみましょう。

鍋でも簡単・短時間で炊けます
  1. 洗ってしっかり水をきった米1合につき220㎖の水を加え浸水。
  2. 強めの中火にかけ、大きな泡ができ、ふたの隙間から湯気が立ち上がってきたら弱火に。10~12分位で火を止める(途中でふたを開けない)。水けが残らず炊き上がっていれば、ふたをして再度強火にかけ10秒で火を止める。
  3. そのまま15分ふたを開けずに蒸らす。
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