
共栄精密
産直 滋賀の生きくらげ(50g)
自社製造の菌床を使い、独自のノウハウで肉厚に育てた生きくらげ。プリプリした食感が特徴で、どんな料理にも使える万能選手です。
(左から)共栄精密 アグリフード事業部
形も大きさもバラバラのきくらげを人の手で丁寧に収穫しています「きのこの栽培を始めたきっかけは、2008年のリーマン・ショックです」と話すのは、共栄精密 アグリフード事業部の林裕輔さん。世界同時不況の中、半導体や電子部品の検査・加工を請け負う同社にも大きな影響がありました。
「従業員の雇用を守るため、何か新しいことはできないかと模索していた時、弊社の工場がある熊本県人吉市が『きくらげを特産品にして町おこしをしたい』と考えていることを知ったのです。」
せっかく新しい事業を始めるのなら、世間に喜んでもらえるものにしたい。工業と農業はまったくの別物ですが、当時は国産のきくらげがほとんど市場になかったことも後押しになりました。
「とはいえ、栽培のノウハウが何もないところからのスタート。国内ではきくらげの生産農家が見当たらず、しいたけの農家さんに『無給で働くからきのこの作り方を教えてほしい』とお願いにいきました。」
そしていざ、きのこの栽培を始めると、さすがは精密部品の品質管理を本業とする会社。きのこの大敵である雑菌の混入を防ぐため、半導体を扱うレベルのクリーンルームできくらげの種菌を接種。さらに、きのこの成長を大きく左右する温度・湿度・CO2濃度を毎日計測してデータ化し、「一般的な成長温度よりもやや低く、じっくり時間をかけて育てると、大きく肉厚になる」ことを発見しました。
菌床に使用する国産のオガクズ「きのこの培地となる菌床も弊社で製造しています。国産のオガクズに栄養剤を混ぜて袋に詰め、熱を加えて殺菌しながらブロック状に固めます。菌床の原料から作る国産のきくらげは、珍しいかもしれませんね。」
国産のオガクズを原料にした菌床。使い終わった後は近隣の農家さんへ肥料として提供し再利用しています
菌床の製造からきのこの栽培・収穫、パック詰めまで自社一貫体制で行います
高島市の旧今津西小学校の校舎を活用した高島きのこセンター
共栄精密のマスコットキャラクター「よかもん」湿気が多く、蒸し暑い環境を好むきくらげはまさに今が旬。特に共栄精密の生きくらげは、噛めばプリッと跳ね返るほどの弾力が魅力です。
「しかもきくらげは栄養価が非常に高い。食物繊維をはじめ、ビタミンDや鉄分、カルシウムなどがたっぷり含まれています。特に水溶性食物繊維のβグルカンは、免疫力の向上が期待される成分です。」
いいことづくめのきくらげですが、ひとつだけウィークポイントを上げるなら、ほかのきのこに比べて味や香りが淡白なこと。
「でもそれはどんな料理にも使えることの裏返し。たとえばちょっと刻んでおみそ汁や焼きそばに入れたり、ハンバーグに練り込んだりと、普段の料理に少しずつ取り入れて毎日の健康に役立ててほしいですね」と林さん。
現在、滋賀県内では共栄精密の本社をはじめ、2015年に閉校した高島市の今津西小学校の旧校舎や、甲賀市甲南町にある廃工場を利用してきのこの栽培に取り組んでいます。こうした遊休施設を活用することで地域に賑わいを取り戻すだけでなく、障害がある方やご高齢の方など、「働きたくても働けない人の雇用につなげたい」という同社。まさに近江商人の「三方よし」の精神がこのきくらげに込められています。



