ブラウンサーブロールでおなじみの巽製粉株式会社。持ち前のチャレンジ精神でユニークな商品を生み出す奈良県の食品メーカーですが、近年ではミニ食パンに具材を大量に練り込んだ「めちゃめちゃ!シリーズ」が好評を博しています。
「めちゃめちゃ!ぶどうぱん」
「めちゃめちゃ香る!ほうじ茶あずきぱん」
具材がたくさん入ったワンローフ(ミニ食パン型)がコンセプトの「めちゃめちゃ!シリーズ」。子どもからご年配の方まで幅広く人気です。
ブラウンサーブロールでおなじみの巽製粉株式会社。持ち前のチャレンジ精神でユニークな商品を生み出す奈良県の食品メーカーですが、近年ではミニ食パンに具材を大量に練り込んだ「めちゃめちゃ!シリーズ」が好評を博しています。
製粉株式会社 フローベル(製パン)
レーズンがたっぷり入った「めちゃめちゃ!ぶどうぱん」「弊社は“三輪そうめんの発祥地”である奈良県桜井市で1877(明治10)年に創業しました」と話すのは、巽製粉 営業部の石井康成さん。当初はそうめんの原料である小麦の製粉所として開業しましたが、「消費者に直接届く商品を作りたい」と、1973年に手延べそうめんとパンの製造を開始しました。
「そうめんとパンの工場ができた時、同じタイミングで、ならコープさんが発足されました。そこからご縁が繋がって、組合員さんのご要望に応える商品をたくさん作るようになったのです」。
ミニ食パンに具材をたっぷり練り込んだ「めちゃめちゃ!シリーズ」も、生協とのお付き合いから生まれた商品。「ふつうのレーズンパンでは物足りない」という組合員の声と「ほかの人気商品に使用しているレーズンを、新しい商品でも楽しんでいただきたい」という想いが合致し、「めちゃめちゃ!ぶどうぱん」の開発に至りました。
1本にこれだけたくさんレーズンが入っています!
基本は機械による自動生産ですが、ミキシングや発酵などの重要なポイントは職人の目と勘が頼りです
トーストしてバターを乗せてもおいしい!「一般的なレーズンパンは小麦粉100に対してレーズンが25%の割合で配合します。それを100%にできないかと考えました。製造部長には『それじゃあパンが膨らまないよ』といわれましたが(笑)」と振り返るのは、めちゃめちゃ!シリーズの発案者である製パン事業部長の大堂敦大さん。
なぜパンが膨らまないのかというと、レーズンが多ければ多いほど発酵の邪魔をして生地が沈んでしまうから。そこで最初はコッペパンの形状で販売しましたが、あまり売れゆきは良くありませんでした。
「やっぱりワンローフ型(食パンのような一塊の形状)にするべきだと思いました。この形状だとカットして家族で取り分けやすく、朝食にもおやつにもなりますから。技術的にも改良を重ね、何とかミニ食パンの形状で販売すると、急激に売り上げが伸びるようになりました」。
パン生地に大量のレーズンを使う製法は、うまく膨らまないばかりか、レーズンに生地の水分を奪われてパサつくことも問題でした。そこで工夫したのが油脂。同社の業務用食パンにも使われる、生地の乾燥を防ぐ効果のあるマーガリンを生地に練り込んで、しっとりとした食感に仕上げることができたのです。
一方、「めちゃめちゃ香る!ほうじ茶あずきぱん」は、農薬不使用栽培の朝宮茶で知られるかたぎ古香園と、巽製粉の共同開発で生まれたもの。粗く砕いた茶葉とパウダー状の茶葉を使い、アクセントにふっくら炊いた北海道産小豆のかのこ豆が入っています。
「最初はパウダー状のほうじ茶だけを使う予定でしたが、それだと上品すぎて少しパンチに欠けてしまう。また、粗く砕いた茶葉の方は香りが強く、お子様が食べづらいかも知れない。さて、どっちを使うかとなった時、『もう両方使っちゃえ!』となったんです」と石井さん。
発売当初も小麦粉100に対して小豆が30%も入った贅沢な商品でしたが、2024年のコープしがの30周年を記念して、ほうじ茶と小豆の量をさらに30%増量。名称を「めっちゃ香る!ほうじ茶あずきぱん」から「めちゃめちゃ香る!ほうじ茶あずきぱん」に変更し、お茶請けにもぴったりの和風パンとしてリニューアルしました。
これからも同社のユニークな商品づくりから目が離せません。
「めちゃめちゃ香る!ほうじ茶あずきぱん」には粗挽きと粉末の2種類のほうじ茶を使用
(左から)巽製粉の石井さんと「かたぎ古香園」7代目の片木隆友さん
めちゃめちゃ香る!ほうじ茶あずきパン

