

お話を伺った「ハートコープしが」の折本岳人さん「わたしたちの周りには、障がいがありながらもやりがいを持って働きたいと願う人がたくさんいます。そして、組合員からは『これからの農業が心配』『地元産の野菜が食べたい』『限りある資源を有効活用したい』という声もあります。そうした想いを一つに集約したのがハートコープしがの事業です」と、株式会社ハートコープしが 専務取締役の折本岳人さん。ハートコープしがは、コープしがの理念である「ともにつくる笑顔あふれる未来」の実現をめざし、葉物野菜を育てる「アグリプロダクツ部門」と、資源の再利用を進める「リサイクル・クリーン部門」に分かれて事業を進めています。どちらの部門も、障がいがある社員が中心となり、組合員のくらしに役立てるようにと日々の作業に取り組んでいます。

「まずアグリプロダクツ部門では、野洲市吉川の自社農場に18棟のビニールハウスを建て、小松菜やほうれん草、水菜を栽培しています。夏場はイチジクも育てていますが、これがコープのお店で人気なんですよ」と折本さん。葉物野菜をメインにしたのは年間を通じて組合員にお届けできるから。農作業や調製(野菜の傷みをチェックして袋詰めにする作業)を行っています。
「みなさん、担当の作業を一生懸命こなしています。仕事がとても丁寧で、取り引き先からのクレームはほとんどありません」。
調製で取り除いた葉っぱは、コープのお店から出る野菜くずなどと一緒に自社でたい肥に加工。また農場で使用するという食品リサイクルループができています(上記イラスト参照)。「ちなみに余った葉物野菜はフードバンクや子ども食堂、ひきこもりの方を支援する団体などに寄贈するなど、地域に役立つために『何かできることはないか』という視点で活動を続けています」。


「生協のお店で自分が袋詰めにした商品をお客様が買ってくださったのを見た時に、すごくやりがいを感じました」(Kさん)
「茎が細いほうれん草はやさしく持ってあげないとすぐに折れてしまいます。野菜によってそれぞれ気を付けることが違います」(Sさん)
一方、リサイクル・クリーン部門では、野洲事業所で野菜くずをたい肥に加工するほか、食品トレーや古くなった保冷箱などの発泡スチロールを溶かして固め、資源として再利用できるようにしています。
近江八幡事業所では、宅配で使用する商品案内書や仕分け袋、家庭から出る卵パックや牛乳パック、お店で回収したペットボトルなどを分別し、再利用しやすいように圧縮加工しています。また、宅配に使用する折りたたみコンテナや保冷剤の洗浄作業も事業として行っています。
繰り返し使えるモノは、きれいに洗ってまた使う。モノを大切に扱いながら、ゴミの削減に取り組む姿勢も生協ならではといえるでしょう。

「そこで組合員のみなさんにお伝えしたいのが、リサイクルへのご協力です。生協を利用する中で出るリサイクル資源(裏表紙左下参照)を、生協に戻すということ。それがくらしを良くすること、循環型社会の実現、またハートコープしがの社員がやりがいを持って働くことにつながります」。
2024年度のコープしがのリサイクル回収実績は、商品案内書の回収率が63.9%、仕分け袋が26.5%。組合員みなさんと一緒にめざす環境への取り組みはまだまだ道半ばです。ハートコープしがの事業を通じて、みなさんの小さな協力が、循環型社会の実現につながり、頑張っている誰かの笑顔を作っているということを、心に留めておいてほしいです。
宅配で使用された商品仕分け袋を圧縮
食品トレーを機械で圧縮加工して、インゴットとよばれる塊にします
常温商品を入れて運ぶ折りたたみコンテナを洗浄
近江八幡事業所のみなさん
みずみずしく成長した葉物野菜
虫食いや傷んだ葉を取り除く調製作業の真っ最中です
コープのお店では「ハートコープしが」と明記した小さなしおりを入れて野菜を販売
「ハートコープしが」では、農場の人手が足りない時に臨時でお手伝いをお願いすることがあります。作業内容は、ビニールハウス内の石拾いや苗植え、雑草取り、収穫など。ぜひメンバーに登録して一緒に農業をやりましょう。