本文へ
ちいきたいせつ
ちいきたいせつ
わたしにもできること。社会とつながるボランティア
わたしにもできること。社会とつながるボランティア
12月5日は「国際ボランティア・デー」。これを機に、ボランティアに対して「興味はあるけど勇気が出ない」と感じている組合員も、一歩前へ踏み出してみませんか?
今回は社会福祉士としてシニア世代の社会参加を支援し、自らもボランティア団体を主宰する葛城朋子さんに、「初心者でも始めやすいボランティア」について教えていただきました。
12月5日は「国際ボランティア・デー」。これを機に、ボランティアに対して「興味はあるけど勇気が出ない」と感じている組合員も、一歩前へ踏み出してみませんか?
今回は社会福祉士としてシニア世代の社会参加を支援し、自らもボランティア団体を主宰する葛城朋子さんに、「初心者でも始めやすいボランティア」について教えていただきました。

葛城 朋子さんボランティアの語源はラテン語の「volo(ウォロ)」。『自発的に行動する』という意味を含んでいます。(葛城さん談)

葛城かつらぎ 朋子ともこさん


滋賀県社会福祉協議会SLEC(しがレイカディアエクステンションセンター)専門コーディネーター。大津市社会福祉協議会に18年在籍した後、社会福祉士事務所を開業。ボランティア団体「ダブルオーアンドユー」主宰。


思いやりのバトンをつなごう

「海外に比べてボランティア人口が少ないといわれる日本ですが、そもそもこの国には困っている人に手を差し伸べる文化があります。それをボランティアだと認識していないだけではないでしょうか」と葛城さん。
確かに日本人には昔から“和”を重んじる心があり、他者への思いやりを大げさに見せないことが美徳だとされてきました。だとしたら、普段みなさんが親切心から何気なくやっている行動を、一歩前に進めるだけで立派なボランティアになりそうです。
「自分がしてもらったことをそのまま相手に返すのではなく、今度は必要とする誰かの元へ返す。双方向で終わらずに、人から人へ善意を循環できるのがボランティアの良いところです」。


気軽に始めやすい寄付型ボランティア

とはいえ、ボランティアと聞くとどうしても被災地支援や障がい者支援など、体力に自信のない人や未経験者にはハードルの高いものばかりイメージしてしまいます。
「大丈夫!誰にでも気軽に取り組めるボランティアはたくさんあります。その一つが『収集ボランティア』。たとえば使用済み切手ペットボトルキャップを集めて各市町の社会福祉協議会などに持ち込めば、資源の再利用や困っている人の支援に役立ててもらえます」。


収集ボランティアの一例とコープしがの活動

ペットボトルキャップ

プラスチックとしてリサイクルできるほか、キャップを集めて世界の子どもたちにワクチンを届けるNPO団体もあります。

使用済み切手

コレクターや買い取り業者に売却して収益化し、支援に役立てられます。

書き損じハガキ回収キャンペーン

コープしがでは、毎年4月~5月に書き損じハガキ回収キャンペーンを実施しています。書き損じハガキや使用済み切手などを指定の回収用封筒に入れて投函するだけで、NGOハンガー・フリー・ワールドを通して飢餓のない世界をめざす活動に貢献することができます。


充足感のある参加型ボランティア

子ども向けイベント運営ボランティアの様子
ボランティアには、まちづくり、子育て支援、地域安全、自然・環境保全、医療・福祉、芸術・文化・スポーツ、災害支援、国際協力など多種多彩な分野があり、取り組む期間も1日だけの単発のものから短期、継続的なものまでさまざまです。

単発の一例

『地域イベント』
地域のお祭りやマラソン大会などの運営をサポート。土日や連休を利用して気軽に参加できます。
『清掃活動』
黙々と作業に集中できるので、1人でも参加しやすいのがポイントです。

短期の一例

『祭典・大規模イベント』
今年開催された大阪・関西万博や国スポ・障スポ(※)など。会期が決まっているので予定を立てやすく、募集定員も多め。
※「国スポ・障スポ」とは、都道府県が持ち回りで開催する国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会。今年は「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ2025」として9月28日~10月8日・10月25日~10月27日に滋賀県で開催されました。

長期・継続の一例

『医療機関・福祉施設』
医療機関や福祉施設はいわば24時間365日稼働しており、常にサポートしてくれる人材を求めています。
『環境保全』
びわ湖や河川、山などを保全する活動は1日で終わりません。じっくりとライフワークとして取り組みたい人におすすめ。


今、必要とされるボランティアは?

特に今、求められているのが高齢者支援です。「現在、4人に1人の高齢者が一人暮らしをしています。各市町では高齢の方の孤立や閉じこもりを防ぐため、高齢者サロンなどの居場所づくりが盛んです。たとえばサロンで高齢の方の話し相手をしたり、バルーンアートなどの一芸を披露したり…。中でも注目されているのが『傾聴(けいちょう)ボランティア』。一人暮らしの高齢者宅を訪問し、相手の気持ちに寄り添いながらお話に耳を傾ける活動です。孤独感の軽減や精神的な安らぎを期待でき、今後ますます需要が高まるボランティアといえます」。
※事前講習が必要な場合もあります


ボランティア先を探す方法

まずはお住まいの市町の社会福祉協議会・ボランティアセンターのWebサイトをチェックしましょう。現在募集中のボランティア情報が掲載されており、電話やメール、LINEなどで気軽に相談が可能です(災害支援の場合は被災地のボランティアセンターへお問い合わせください)。
「まずは見学だけでもOK。ボランティアとは自分の気持ちが動いた時に、誰に言われるでもなく活動できるもの。『しんどいな』と思ったら、別にやめてもいいんです。気負う必要はありません」。


コープしがのボランティア活動

ささあえあいサポート

サポートのようす
空いた時間に自分にできるサポートを!
自分ができることを登録した組合員が、くらしの中のちょっとした困りごとで誰かの手が借りたい方をサポートする「ささえあいサポート」。「ささえあいサポート」は有償ボランティアです。1,000円/1時間のサポート料、交通費実費及びその他を集計し、翌月の10日に振り込みでサポーターにお支払いします。
😄サポーターさんの声
「すきま時間を何かに活かしたい」と考えサポーター登録しました。最近は週に1回・2時間ほど、産後のお母さんの家事援助のサポートをしています。「助かっています!」と言ってもらえるのが嬉しい。草取りは複数人のサポーターで取り組むことが多いので、初めての方にもおすすめです!

ファーマーチャレンジ援農隊

作業のようす
野菜の生産現場を応援しませんか?
収穫など作業が増えて大変な時期、人手不足で困っている生産者を手伝い、支援する取り組みです。現在は、ハートコープしがの圃場(野洲市)を中心に活動。援農隊メンバー登録をすると、援農隊の応援要請のメールが届きます! 活動募集は不定期です。
🥬参加のきっかけを伺いました
・私でも何かお手伝いできるならと思って。
・援農隊は楽しい部分だけでなく、実際の作業であることに惹かれました。
《ボランティア活動保険に入りましょう!》
ボランティア活動中にケガをしたり、他人にケガを負わせたりした場合、また他人の物を壊した場合にも保険金が支払われます。全国の社会福祉協議会で加入でき、保険料は基本プランが1人350円と少額で1年間有効です。
被災地支援に入る場合は、あらかじめお住まいの市町の社協で加入しておくことをおすすめします。
全国社会福祉協議会「ふくしの保険」
ページトップへ