JAこうかの玉ねぎ忍玉（にんたま）真丸（まんまる）

きれいな球形の玉ねぎを選別したJAこうかブランドの「忍玉（にんたま）真丸（まんまる）」。びわ湖を取り巻く自然環境に配慮して、農薬や化学肥料をなるべく使わず栽培。ずっしりとした果肉の中は、濃厚な旨みと甘みが詰まっています。加熱して味わうのはもちろん、生で食べるのもおすすめです。

有機のチカラでより甘い玉ねぎに

あらゆる料理に欠かせない、万能野菜の代表といえば玉ねぎ。スーパーなどでは北海道産や淡路島産を目にする機会が多いのですが、実は滋賀県産の玉ねぎが最近とてもおいしいそう。
そこで今回は、玉ねぎをはじめブランド野菜の生産に力を注ぐJAこうか農産販売部の川嶋大延さんにお話を聞きました。
JAこうかとコープしがは「地場産連携に関する協同組合間協同の協定書」を結んでおり、地産地消・食育・環境保全や地域振興に共に取り組んでいます。

牧場のたい肥をフル活用

JAこうかは滋賀県の南東部に位置し、甲賀市・湖南市の2つの市を活動区域としています。管内には鈴鹿山系に源を発する野洲川と、その支流である杣そま川がわが合流し、その沿岸には肥沃な沖積平野がひらけています。
気候は太平洋型に属し、比較的温暖で野菜作りに向いており、豊かな水と自然の中で、おいしい玉ねぎが栽培されています。「これは玉ねぎに限ったことではないですが、管内には牧場が多いこともあり牛糞をたい肥として使用しています（川嶋さん）」。また、びわ湖をあずかる滋賀県では、農薬や化学肥料の使用をおさえ、有機質肥料を主体に活用することでびわ湖の水環境を守る努力をしています。

冬場でも霜の降りにくい温暖な気候ですくすくと生育

収穫後にしっかり乾燥。グンと日持ちがよくなります

葉と根を切っていよいよ出荷

JAこうかのブランド野菜「忍玉（にんたま）真丸（まんまる）」

「1反（300坪）あたり約2トンのたい肥をしっかりと使用することで甘みや旨みがぎゅっと凝縮された玉ねぎになるんですよ」。JAこうかでは、こういったたい肥の活用だけでなく、定期的に生育状況を確認し、栽培方法の研修会を開くなど、農家と一緒によりおいしくより安全な野菜を育てる取り組みをしています。

その努力を実らせた結果が、ブランド野菜の「忍（しのび）」シリーズ。甲賀忍者ゆかりの地である同地区で、厳しい栽培基準や出荷規格をクリアした農産物をブランド化したものです。丸々太い白ねぎの「忍（しのぶ）葱（ねぎ）」、冬の寒さで甘みを増した「忍忍（にんにん）人参（にんじん）」など、思わずくすっと笑ってしまうユニークなネーミングです。玉ねぎは『忍玉（にんたま）真丸（まんまる）』という商品名でブランド化しています。名前の通りまんまるで形の良い玉ねぎだけを選びました。

JAこうかの生産者の皆さん

豚バラ肉で巻いた玉ねぎのステーキはJAこうか女性部のおすすめ

6月下旬～9月ごろ出荷

管内では主にネオアース、もみじ3号といった品種を栽培しています。植え付けた翌年の6月中旬～7月にかけて収穫を行います。ただし、玉ねぎは他の野菜と違って収穫後すぐに出荷というわけにはいきません。収穫後、行われる大切な工程が“乾燥”です。
「玉ねぎは水分量が多いので太陽の光と風を当てないと腐りやすくなります。収穫後、2～3日天日干しした後、JAの乾燥施設で1週間程度乾燥します。この乾燥工程が玉ねぎの日持ちや味を大きく左右するのです」。こうしてJAこうかの玉ねぎ「忍玉真丸」は6月5回から「コープしがマルシェ※」に登場します。お見逃しなく！

※産直や地方産の商品を中心に案内している宅配商品カタログ

■万能食材の玉ねぎは健康効果が満載！
血液をサラサラにする以外にも、血圧を下げる、血糖値を下げる、ビタミンB1の吸収を促すなどの効果が期待できます。食物繊維やオリゴ糖が豊富で腸内の善玉菌のエサになって、腸内環境を整えてくれます。

■生で食べれば栄養を逃さない！
水溶性の成分は水に溶け出してしまうので、煮汁ごと食べる料理や生食がおすすめです。柔らかく辛味が少ない新玉ねぎは生でも食べやすく、この時期だけの美味しさです。

■加熱することで生まれる「こく」
加熱すると辛み成分が糖に変わって甘みになり、「こく」が増します。この「こく」は美味しさに深みを増し、香ばしい香りは食欲を刺激してくれます。

玉ねぎとさば缶のマリネ

調理時間約10分
1人分／219kcal　塩分 1.6g

材料（2～3人分）

新玉ねぎ　　　　　…1個
紫玉ねぎ　　　　　…1/2個
さば水煮缶　　　　…1缶
パセリみじん切　　…適量

Ａ）オリーブ油・酢…各大さじ2
　　粒マスタード　…大さじ1
　　しょうゆ・砂糖…各大さじ1/2
　　レモン汁　　　…小さじ2
　　塩・こしょう　…各少々

作り方

玉ねぎ、紫玉ねぎは薄切りにする。さば缶は汁気をきってほぐす。
ボウルにAを混ぜ合わせ、①を和える。
器に盛ってパセリを散らす。

オニオンブロッサム

調理時間　約20分
全量／647kcal　塩分 2.5g

材料（作りやすい分量）

新玉ねぎ　　　　　…1個
小麦粉・油　　　　…各適量

Ａ）小麦粉　　　　…50g
　　片栗粉・マヨネーズ…各大さじ1
　　牛乳　　　　　…60㎖
　　にんにく（すりおろし）…1/2片分
　　顆粒コンソメ　…小さじ1/2
　　塩・こしょう　…各少々

作り方

玉ねぎは根元を残して16等分に切り込みを入れ、軽く広げる。小麦粉をまんべんなくまぶす。
ボウルにAを混ぜ合わせる。
①に②をつけ、170℃に熱した油で揚げる。

※お好みでトマトケチャップをつけていただく

新玉ねぎのファルシ

旬の玉ねぎを丸ごとどうぞ

調理時間　約20分
1人分／267kcal　塩分 1.8g

材料（2人分）

新玉ねぎ　　　　…2個
新じゃがいも　　…1個
グリーンアスパラガス…2本
ミニトマト　　　…3個
合挽ミンチ　　　…80g
ピザ用チーズ　　…30g
ローズマリー　　…適量

Ａ）粉チーズ　　…大さじ1
　　顆粒コンソメ…小さじ1/2
　　塩・こしょう…各少々

下準備

オーブンは220℃に予熱しておく。

作り方

玉ねぎは皮をむいて上部と根元を切り落とす。耐熱皿にのせてふんわりラップで包み、レンジ（600W）で約10分加熱する。粗熱がとれたら外側3枚を残して中身をくり抜く。中身はみじん切りにする。じゃがいも、アスパラは食べやすい大きさに切る。
ボウルにミンチ、みじん切りにした玉ねぎ、Aを入れ、練り混ぜる。2等分し、玉ねぎに詰める。
耐熱皿に②、じゃがいも、ローズマリーを入れ、オーブンで約30分焼く。
玉ねぎの上にピザ用チーズを散らし、アスパラ、ミニトマトを加えてさらに5分焼く。