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お知らせ

「ゲノム編集食品って何?」学習会を開催しました 報告

【2020.10.05 更新】
―食の安全安心コミュニケーション―
「ゲノム編集食品って何?」学習会報告


2020年9月26日(土)13:30~15:30、「ゲノム編集食品って、何?」をテーマに、大阪府立大学 小泉教授よりゲノム編集技術の基本から研究機関による開発状況、食品としての安全確認、表示についてお話をいただきました。新型コロナウイルスの感染予防のためZOOMによるオンライン開催で、57名が参加しました。

 

①ゲノム編集は、もともとある遺伝子に狙って変異を起こし、従来育種では作れなかった作物、魚などの品種改良が短期間・高い精度で可能。ゲノム編集技術で生じる変異は、自然界でも起こりうる変化で、従来の品種改良により得られた品種との変異に差がなく、安全性も同レベルとのこと。

 

 

②遺伝子組み換えとの違いは、ゲノム編集はその生物が本来持つ遺伝子の切断・変異を起こすに対して、遺伝子組み換えは他生物より遺伝子を挿入することで、その生物が本来持っていない新しい性質を足すという点。

 

➂現在、大学等の研究機関では、ゲノム編集技術により筋肉量を増やしたマダイ、毒の無いジャガイモなどが研究・開発され、年内にGABAを最大15倍含むトマトが流通の見通し。 


④昨年、国はゲノム編集技術による食品について、従来の品種改良技術による変異と変わらず、科学的に見分けられないということなどを理由に、ゲノム編集食品の届出や表示を義務とはしなかった。ただし、届出項目に違反した場合は開発者に対して厳しい罰則がある。 


⑤ゲノム編集のメリットとして、従来の品種改良では作れなかったものが作れる。しかし、消費者にその技術や規制の仕組みを理解してもらえるかどうかや、表示のためトレース可能な流通システムの構築、消費者が必要とするものが作れるかが課題とのこと。
 

 
参加者からの質問 


Q.国産大豆(遺伝子組み換えでない)という表示をよく見るが、日本で遺伝子組み換え作物は、生産されてるの? 

A.現在国内では、青いバラのみ遺伝子組み換え作物です。


  

Q.今後、家畜や魚に対してもゲノム編集の活用が広がっていくの? 

A.生産性の向上やコスト削減などの効果を期待し、すすむかもしれませんが、消費者に支持されなければ広がらないでしょう。消費者が何を選ぶかです。

 

Q. DNAを切断する時、ねらっていた標的とは別の部分が変異した(オフターゲット変異)食品が出回ることはないのですか? 

A.確かに、狙わなかったところにも変異が起こることがありますが、その発生の確率は、従来の品種改良より低く、変異が確認された時点で取り除かれます。

 


参加者の感想(抜粋)

■色々難しい内容もありましたが、大枠ではこういうことなんだというのは理解出来ました。 遺伝子組み換えとゲノムの違いが説明でよく分かりました。

 

■高機能食品としてのゲノム編集食品には興味はないのですが、 これからの時代に栽培していくために必要なゲノム編集食品であるならば、 安全性の検証など信用できるならば、 受け入れていく必要もあるのかと思いました。

 

■悪影響が生じる可能性を排除できない以上、安全性が明確になるまで安全性審査を行い、予防原則に基づいた規制の整備が必要。 ゲノム編集食品を避けたい消費者が選べる表示の義務化が必要。

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