本文へ

ライフジャーナル
新年に向けて、 住まいをきれいに!

 今年も大掃除の時期がやってきました。
新年はスッキリした家で迎えたいものですが、短期間できれいにするのは大変。
そこで今回は、掃除のプロ、小寺美装の小寺満雄さんが登場!
今すぐ実践できる掃除のコツや心掛け、便利アイテムなどを教えていただきました。

コツ

ガラス面は布で水ぶきを。念入りにするなら重曹水を試してみて。 ゴムパッキンにカビが生えていたら、市販の塩素系洗剤が効果的です。

心掛け

外と内の温度差がある秋冬は結露が発生しやすく、カビの原因に。
朝起きたら布で結露をふき、窓を開けて換気を。


網戸

コツ

窓枠から外し、中性洗剤と洗車ブラシで洗います。外からの汚れが多いので、水は内側からかけるのがポイント。少し斜めからかけると、網の目に沿って全体に流れます。

心掛け

網戸自体の汚れは目立たなくても、雨風により汚れが窓に移ります。年末に限らず、できる時に洗うのがおすすめ。


エアコン

コツ

フィルターの網の目は細かくホコリがたまりやすいので、取り外して裏面から水をかけ、ブラシでこすります。汚れがひどい場合は、水に台所用洗剤を少量加えて洗ってください。

心掛け

フィルターにゴミがたまると故障の原因にもなるので、定期的な掃除をおすすめします。フィルターの奥にあるフィンにカビが生えてしまったら、専門家に相談を。


風呂

コツ

水アカや石けんかすには、酸性のクエン酸が効果的。タイルにカビが生えてしまったら、市販の塩素系洗剤を使い、カビの根っこから除去しましょう。

心掛け

換気が大切です。窓がない場合は、風呂上がりに水を撒いて浴室全体を冷やしてください。湯気がカビの原因になるので、湯船にお湯をはったままにする時は、必ず蓋を!


台所

コツ

油汚れには重曹水が効果的。汚れがこびりついた五徳や焼き網などは、重曹水にしばらく浸けておくと汚れが浮いてきます。

心掛け

吹きこぼれや油はねなどは、その日のうちにふき取って。フッ素加工のコンロでも、焦げつきを放置しておくと錆びて穴が開いてしまうことがあります。

【注意】酸性タイプと塩素系の製品を一緒に使う(混ぜる)と有害なガスが発生し、危険です。絶対に一緒に使わないでください。

便利な掃除アイテムその1

メラミンスポンジ

 非常に細かい粒子でできているメラミン樹脂製のスポンジは、汚れの凹凸に入り込むことで汚れを削り取ります。水アカ、油汚れ、カビのほか、クレヨンの落書きを落とすのにも役立ちます。あまりゴシゴシと力を入れてこすると、家具や床などをキズつけてしまうことがあるので気を付けて。

便利な掃除アイテムその2

重曹

 油汚れに効果があり、弱アルカリ性の無害な成分なので、キッチンまわりのお掃除におすすめ。粉末を水に溶かして使いますが、頑固な汚れには、弱アルカリ性の台所用洗剤を加えると、泡が油部分に吸着して汚れが落ちやすくなります。ただし、アルミ製品に使用すると変色してしまうので注意。

なるべく早い時期から少しずつ計画的に

 年末の忙しい時期に、家中を一気にきれいにしようとすると、気持ちにも体にも負担です。スムーズに進めるには、何より早めのスタートが肝心。計画を立て少しずつ取りかかるようにしてください。この時期はどんどん寒くなってくるので、窓や網戸など外まわりの掃除からはじめ、だんだん屋内の作業へと進めていくことをおすすめします。

身近なアイテムを上手に使いこなして

コープしがサービス事業提携業者
小寺美装代表 小寺 満雄さん

 洗剤などのお掃除グッズはいろいろありますが、まずは身近に手に入るものを使ってみてください。キッチンまわりには重曹、洗面やお風呂場にはクエン酸がおすすめです。頑固な汚れには、ラップも役立ちますよ。汚れに洗剤をつけてラップをまき、しばらく置くと汚れが落ちやすくなります。今話題のメラミンスポンジも使いやすいですね。クレヨンの落書きやサッシまわりのカビなど、いろいろな汚れを落とすのに活躍します。

 どれもホームセンターなどで手軽に手に入るので、ぜひ試してみてください。どうしても汚れが取れない場合には、塩素系の洗剤などもありますが、家具を傷つけたり、肌荒れを引き起こすこともあるので、慎重に使うようにしてください。いずれにせよ、掃除の際は、ゴム手袋とマスクは必須! 換気も忘れずにしてください。

家電やレンジフードはプロの力を借りる選択も

 掃除によっては、膨大な時間がかかってしまう場合や、高所での作業などリスクを伴う場合もあります。私たちに依頼をいただくケースで一番多いのが、エアコンやレンジフード、トイレなどです。専門家は基本的な構造が分かっているので、電化製品の絶対に水をかけてはいけない部分も把握していますし、バラバラに分解してきれいに汚れを取り除くこともできます。タンクレスのトイレなどは、昔のように容易に便座が外せないので、掃除するには給水設備や止水栓を操作しなければなりません。そういったところまで考えて徹底的にきれいにできるのが、プロに頼むメリットです。

整理整頓と小まめな掃除で汚れをためない習慣を

 汚れは蓄積されるほど落としにくくなり、掃除が大変になるので、一番大事なのは、汚れをためないこと。それにはまず、整理整頓を心掛けることです。例えば、窓の前に物が積み上っていたら、窓を開けて換気することも結露を拭くことも、サッとできません。掃除をしようと思っても、まずは片付けから。そうなると、片付けだけで精一杯になり、掃除までたどりつけないという声もよく聞きます。だから、まずは整理整頓ができているか見直してみてください。

 そしてとてもシンプルなことですが、その都度きれいに使うこと、日頃からのちょっとした掃除がとても大切なんです。毎日きっちり掃除をしなくても、「ついでに掃除する」習慣を、ぜひ身に付けてください。食器を洗う時にコンロの汚れを落としたり、歯磨きの後で鏡を拭いたり。夏に子どもと一緒に水遊びしながら、窓を洗ってしまってもいいでしょう。

 「大掃除の時に改めて」と身構えず、日常生活のなかにちょこっと掃除時間を加えてみる。それだけで、汚れのたまらない空間が自然にキープできますよ。

ページトップへ