春のおでかけシーズン到来。この時期は、行事やレジャーなどで写真を撮る機会も多いのでは?
今回は、デジタルカメラで素敵な写真を撮るコツをプロのカメラマンに教えていただきました!
今回の先生:カメラマン・田中幹人さん。
雑誌や広告などで活躍。京都嵯峨芸術大学非常勤講師。
写真のピンボケを防ぐには、「フォーカスロック」機能を使います。
①
ピントを合わせたいものをフォーカスエリアまたはフォーカスポイントに入れ、シャッターを軽く半押しするとピントが固定されます。(これがフォーカスロックです)
②
画面の中央(フォーカスエリア)が緑色になったら、好きな構図にして(被写体を中央からずらしても良い)シャッターを押します。※フォーカスエリアの色は、メーカーや機種により異なります。
見せたいものが中心にある「日の丸構図」は、間延びした印象になりがち。被写体の位置を少し変えるだけで、ぐっとかっこいい写真になります。
撮る事に夢中になると、つい忘れがちな撮影マナー。そこは撮っても良い所?ほかの人の邪魔になっていない? モラルとマナーを大切に、楽しく写真撮影を楽しみましょう。
お店で素敵なひと皿に出会った時や、料理が上手にできた時。「みんなに見せたい!」と思ったことはありませんか?
料理をおいしそうに撮るコツは、自然光の中で撮ること。直射日光は避け、薄いカーテンを引くと、光が柔らかくなり自然な色合いで撮影できます。光の当たる角度はななめ後ろあたり、お皿に対して10時から2時の方向がベストポジションです。
何も意識せずに撮影すると中央にお皿が全部入るような構図になりがち。料理写真では、お皿が見切れてしまってもOK。料理にぐっと近付いたり、上下左右にずらして撮った方が、魅力が伝わる一枚になります。
フラッシュをたいて撮影すると、皿全体が薄暗くのっぺりした印象に
光を斜め後ろから当てると、料理の上で光が反射し て立体感が出ます。本や紙で光をはね返すとさらに◎
中央にお皿全体が写るように撮影。単調で味気ないうえ、周りのものまで写ってしまい雑多な雰囲気に
お皿を見切って撮ったもの。見せたいものだけが写り、良い表情がでています
旅先などで撮影する、大きな建物をバックにした写真。ここでは、思い切って建物から離れてみましょう。一方で、撮る人と撮られる人は離れすぎないこと。こうすることで、風景も人物も際立った写真になります。
カメラの前で子どもに「はいポーズ」と言っても、なかなか言うことを聞いてくれません。それならば、子どもと一緒に走り回りながらシャッターを切ってみましょう。フレームから外れていたり、少々ぶれていても、それはむしろ“味わい”。連写機能を使えば思わぬ瞬間が撮れる事も。子どもの写真は偶然の産物も多いので、たくさん撮ってお気に入りの一枚を見つけましょう。
これからのシーズンでもある運動会の写真は、コースのカーブかゴールの前を狙って。(自分の子どもの前に走っている子どもさんでコッソリ練習させてもらいましょう!)
撮影者にはカメラを胸の高さに構えてもらいましょう。やや下から撮ることで足長小顔効果が生まれます。
カメラに向かってやや斜めに立ち、カメラ側の足のつま先と顔は正面に。これだけでスタイルアップ効果があります。
屋外での撮影は顔に影が出てしまうことも。こんな時はわざとフラッシュを使って影を飛ばしてしまいましょう。