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火の国野菜の会

更新日:2025年11月27日(木)

取り扱い品目:人参、里芋、
ミニ大根、さつまいもなど

所在地:熊本県
視察日:2025年10月2日(木)~10月3日(金)

『火の国野菜の会』のご紹介

熊本県・阿蘇山の麓に広がる黒ぼく土は、火山灰が長年にわたり堆積してできた保水性と透水性が良好な土壌です。土の密度が低く(=柔らかい)、耕起が容易なので作物の根が伸びやすく、根腐れのリスクも低減されます。
『火の国野菜の会』では、主に根菜類を中心に栽培し、全国の生協を中心に出荷しています。栽培される野菜の多くは、化学肥料や農薬の使用を慣行栽培基準の50%以下に抑えた「特別栽培農産物」です。
また、珍しい品種にも積極的に挑戦しており、リコピンを豊富に含む「京くれない人参」や、水分量が通常の半分の「ミニ大根」、アメリカから種を輸入して育てたクレソンやセロリなど、個性豊かな野菜が揃っています。

主な取扱い商品

人参
作付面積は約22町。洋人参を中心に栽培していますが、特に注目は「京くれない人参」。金時人参と洋人参を掛け合わせた品種で、トマトの約2倍のリコピンを含み、生食はもちろん、ジュースにしてもおいしく召し上がれます。

人参畑の画像

人参畑

里芋
熊本の里芋の収穫は8月から9月頃です。他の里芋よりも早く収穫され、適度な粘りと淡白な味わいが特徴です。

里芋生産者にお話を伺う様子の画像

里芋生産者にお話を伺う

里芋の収穫体験の様子の画像

里芋の収穫体験

里芋の選果場の様子の画像

里芋の選果場

ミニ大根
通常の大根の約半分の水分量で、緻密な肉質が特徴。煮崩れしにくく、おでんや食感を活かしたサラダ、漬け物など、幅広い料理におすすめです。

生産者の声
  • 里芋は、同じ土地での連作が難しく、毎年土の質や条件を見極めて栽培地を選定しています。
  • ミニ大根は、大根農家との長年の協力のもと、15年かけて完成した自慢の大根です。
  • 近年の異常気象による高温対策として、栽培時期の調整や標高の高い地域への移動も検討しています。このような異常気象の中で、野菜自体をつくることが難しくなってきています。
  • まずは一度、手に取って食べてみてほしいです。そして感想や質問を通して、私たちの野菜をもっと知っていただけたら嬉しいです。
参加理事のコメント
  • お話しを聞き、何度も出てきたのが、「人とのつながり」です。大根の生産者とのつながりで作ったミニ大根、社長がアメリカ人とのつながりで手に入れた珍しい品種の種、標高の高いさつまいもの土地もつながりから生まれたもの、人とのつながりをとても大事にしている生産者でした。コープしがも長いつながりがあり、これからも良い関係でつながり続けていきたい。
  • 日本の農業は衰退の一途、後継者問題が深刻化している中、こちらは若い方が就農されていて活気がある。今後の日本の農業は、持続可能で、若い人達にも魅力を感じてもらえる経営、戦略が大切と感じた。
  • コープしがと産直提携を結んでいる野菜で里芋と人参の圃場を見学した。今年の里芋は、梅雨明けが早すぎて基本の初期の生育遅れたが後半で雨が多く、生育が追いついた。人参は、種を蒔いた時期によっては発芽せず、今年はお盆前に蒔いたものは半分以上発芽せずまき直しをされ、人参の圃場は同じ圃場でも、生産者個人の植える時期と天候の分析の違いで発芽率が変わってくる。個人の経験や技術の差も野菜の生産に影響が大きく現れるように思う。近年の気候の影響で本当に野菜が作りにくくなってきたと仰っていたのが印象的だった。
  • 今回訪問して人とのつながりの中で事業をされてきたことを知り、やはりつながりが大切なことを実感した。そして野菜づくりは大自然の気候に左右されるため大変な苦労をされている。野菜が1番良い状態は土の中なので出来るだけ土のついた野菜をそのまま届ける事が美味しさを保つ秘訣だが、消費者は綺麗な野菜を求めて土がついているものは嫌われる。例えばさつまいもは1番良い状態で貯蔵していた芋を洗うため水に全体を浸して洗うと温度差などで品質が落ちてしまう事があり、消費者である組合員が野菜や生産者のことを知る事が大切だと思った。
さつまいもの圃場も見学した様子の画像

さつまいもの圃場も見学しました

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