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教えて 整理と収納のこと

 「収納場所が少ない」「子どもが片付けない」「整理してもすぐ散らかる」など、整理・収納場所に関する悩みはつきません。そこで今回は“子だくさん整理収納アドバイザー”としてご活躍中の岩城美穂さんに、そのコツと具体的な動き方についてお伺いしました。

幸せになるためのお片付け

子だくさん整理収納アドバイザー:岩城 美穂さん。
大学生を筆頭に高校3年・中学1年・小学5年と3年の5人のお子さんを子育て中。草津市在住

 モノは心の“重み”。整理して手放すことで少し痛みはありますが、その後少し楽になるんです。その先の幸せをみすえて、今しっかり身軽になりませんか? 整理・収納が、心踊る毎日へ方向転換するきっかけになってほしい。整理・収納(片付け)は、家族みんなが笑顔になる、幸せな人生の入山口ですよ。

1.整理と片付け

整理と収納(片付け)は別もの

ご自宅のシンク下は立てる収納。ブックスタンドを使用されています

 片付けをしようと思ってもなかなか、という方はおられませんか? これは整理と片付け(収納)が別物だからです。まず仕分けの「整理」、次に「収納(片付け)」。実はこの順番にしないと、片付けはできません。まず「整理」で「要る」「要らない」をしっかりと仕分けます。たとえばクローゼット。中身を〝すべて〟出してください。そして要・不要を3秒以内(一定時間内)に決めていきます。時間をかけると迷ってしまいますので、直感で要・不要を決め「要らない」モノは、素早く手放します。

収納場所を決める

岩城さんによる顧客先の「整理・収納」事例

 「整理」ができた上で、ようやく次の段階が「収納(片付け)」です。実は「片付けられない」「片付けが苦手」というのは、その人のせいではなくモノの「収納」場所が決まっていないことが原因。モノの指定席がないままどこかに突っ込んで「あったのにない、なかったのに出てきた」ということに。「収納(片付け)」は「要る」と判断したモノを、取り出しやすく・使いやすいように収めること。「要らない」ものに指定席は不要です。

2.モノによる整理・収納の違い

食品の場合

 食品は口に入るもの。まず保管場所をきちんと決める必要があります。ストックをたくさん持っておられる方、同じ調味料の袋が複数開いていませんか? 食べ物に関しては「使いかけのグループ」と「ストックのグループ」に分類するのがよいでしょう。

雑貨・日用品の場合

 雑貨は「本当に要る?」という考え方で整理しましょう。たとえば「一度に最大何個使う?」と考えると分かりやすくなります。キッチンの場合、コンロが3つでオタマが6つはどうでしょう?適正は一度に使う不都合のない数。この場合オタマ3つで十分です。

衣料品などの場合

 体は1つ・シーズンは4つ。「本当にそれ着ていますか?」「本当にそれ着心地がいいですか?」「本当にそれ似合っていますか?」など、いろんな視点から仕分け(整理)をしていきましょう。「私を輝かせてくれる服」「着てテンションが上がる服」「人に会いたくなる服」を基準にすると、「似合っていなかった」「着心地悪かった」「毛玉が…」など、納得する理由で手放せます。

3.メリット、そして次のステップ

3つのメリット

 ①・②のステップで片付けられるようになると、次の3つの効果が感じられるはず。そしてこの効果は皆さんの生活すべてに波及し、人間の幸福要素ともつながっているのです。

  1. 経済的効果 ⇒ お金や経済的なものによい効果
  2. 時間的効果 ⇒ 時間管理や健康的な生活にも好影響
  3. 精神的効果 ⇒ 人間関係の改善や前向きな要素

子どものお片付け

 「片付けをしなさい!」「しなくちゃダメ」など理由もなく叱っていませんか? 本当は「片付けてからの方が、気持ちよく遊びに行けるよ」と笑顔で教えたいですよね。まずは自分が整理→収納の手順を踏み、「使ったら元に戻す」を実行していけば、自然とポジティブに「教えてあげたい」と思うようになりますよ。

モノではなく、コトもプレゼントに

 おもちゃや用具など、子どもたちが片付けられる容量を超えたものを持っていませんか? 私も行事のたびにプレゼントを贈り、ものが増え、結果「片付けなさい!」と(笑)。現在は、欲しいものができたときに改めて相談し、購入を決めます。モノではなく食事に行くなど「経験」のプレゼントも。与えることでその「モノ」に振り回されるなら、少し違ったプレゼントを考えてみてはいかがでしょう。

整理・収納 まとめて解決!

もったいない、というキモチ

 誰しも手放す時・捨てる時「もったいない」と思います。しかし本当に「もったいない」のは「モノが活かされていない」ということ。使わない〝死蔵品〟が「もったいない」のです。手放してリサイクル、別の形で活躍してもらいましょう。

思い出は明日の活力

 思い出のあるもので「心の支え」「明日の活力になる」というものは残してください。捨てていいかと迷っているのなら捨てましょう。要るものなら迷わないはずです。

家族との共有・コミュニケーション

 決めた収納場所はきちんと家族に知らせること(場所の共有)が必要。片付けは「コミュニケーションツール」です。例えば子ども部屋の収納は、慣れるまでラベルで「見える化」してあげることが必要でしょう。

スペースを空けてから購入

 一個買うのであれば一個手放してから。そうして空いたよい場所に「いいもの」「お気に入り」を入れましょう。素敵なパーティに招待されたのに〝席がない〟のはいかがでしょう。

押し入れ・クローゼットの活用

岩城さんによる押し入れ収納の事例

 まず押入れ・クローゼットの空間を「手前」と「奥」に分けて考えます。「手前」は使用頻度の高いものを、シーズン外のものは「奥」に収納。半年に一度「手前」と「奥」の入れ替えを。「手前」に大きなものがあると、使いにくくなるのでご注意を。棚を設置すると、空いている「上部」空間も有効活用できます。

片付けは伝染する

 自分がきちんとしていると家族にも広がっていきます。会社のデスクも1人がきれいにすると周りの方にもよい影響が。人のこと・家族のことが気になる方は、まずご自分から行動を起こしましょう。

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